アダルトチルドレンの探しものは本の中

毒親育ちが毒抜きについて書くブログ 

摂食障害を克服したアダルトチルドレン

私は摂食障害を克服したアダルトチルドレンです。摂食障害は克服しましたが、未だアダルトチルドレンな要素はあり、読書などをして日々研鑽しています。

摂食障害だった時を振り返る時に、苦しかったのは、痩せることに対しての「とらわれ」、食べることに対しての「とらわれ」でした。「とらわれ」と言いますか、「執着」とも言えるでしょうか。今では摂食障害は克服していますが、まだ他の部分においては、「とらわれ」がある時に色々と問題が起きたり、うまくいかないことが発生してるのだと気づいてきています。つまりは、「とらわれ」がなくなればいいということになるのですが、「正しいことだ」という概念と絡み合っているので、そこがなかなか崩せないのです。

 

摂食障害になる人が体型や容姿に強くとらわれてしまうのは、その人の家庭環境と元々の気質の両方が影響しています。特に、親の機能不全や家庭の問題が大きな要因となることが多いです。

考えられる家庭影響を3つ、気質の影響を2つあげてみます。

 

家庭の影響

1. 親の期待やプレッシャー

 親が子どもに対して過度な期待をかけたり、厳しいプレッシャーを与えることがあります。特に体型や容姿に関する配慮に欠ける言葉や厳しい態度が、子どもの自己評価に大きく影響します。

2. 親の価値観

親が体型や容姿を重視する価値観を持っていると、その影響を受けた子どもも同じように考えるようになります。親がダイエットや美容に過剰にこだわる場合、子どももそれを真似しがちです。

3. 家庭内のストレス

家庭内の不安定さやストレスも摂食障害の原因となります。家庭が不和であったり、親が感情的に安定していなかったりすると、子どもはそのストレスを食行動で解消しようとすることがあります。

 

気質の影響

1. 感受性の高さ(強さ)

もともと感受性が高い(強い)子どもは、家庭や親からの影響を強く受けやすいです。細かいことに敏感で、他人の評価や期待に過敏に反応しやすいです。

2. 完璧主義

生まれつき完璧主義な性格の子どもは、親の期待に応えようとするプレッシャーをより強く感じます。これが摂食障害の一因となることがあります。

 

 摂食障害だった時の私は、痩せてない自分は、誰からも認められない自分であり、誰からも受け入れられない自分であると決まっていました。親から外見のことをいつも指摘されていたことは大きな原因でした。周りには、普通に接してくれる友達や私を尊重してくれる人付き合いがあったにも関わらず、結局は自分が自分を許さないでいました。

 自分を許せる方法は痩せる以外には絶対にないと信じていました。それでいて、食べることにとらわれ、食べるたびに自分を見張り、責めていました。

 自分と向き合っていく中で、色々なことに気づき、本当に痩せていないといけないのか?というその偏った信念に疑いが入り始めたことで、少しずつ「とらわれ」から解放され、私の摂食障害は落ち着いていきました。

 だから、機能不全家庭で育ったことで形成された行動や思考パターンは、少しずつかもしれないけど変えることできると思っています。過去の経験と向き合い毒抜きをし、自分自身を受け入れることで、より健康的な生き方を取り戻していきたいです。