アダルトチルドレンの探しものは本の中

毒親育ちが毒抜きについて書くブログ 

アダルトチルドレンとHSPの関係

 摂食障害を克服したアダルトチルドレンのちはかぜです。摂食障害は克服しましたが、未だアダルトチルドレンな要素はあり、読書などをして日々研鑽しています。

 前回、摂食障害になる要因として、気質(感受性の強さ)について書きました。

 アダルトチルドレンと、HSP(繊細な人)には、共通点が多いのです。アダルトチルドレンHSPを分けて考えている人も多いようですが、私はHSPについて知ったことで、心が整理された部分もあり、ラクになりました。HSP関連の本は色々ありますが、その中でも私が1番良かったと思った本を紹介します。

それは長沼睦雄さんが書いた『敏感すぎる自分を好きになれる本』です。

「敏感すぎる自分」を好きにれる本 [ 長沼睦雄 ]

 

著者紹介
長沼睦雄さんは敏感な気質を持つ人々(HSP)を専門とする精神科医です。長年の臨床経験から、HSPが抱える生きづらさや苦悩に深く理解を持ち、その解消方法をわかりやすく伝えています。

本の概要
この本は、些細なことにも敏感に反応してしまう自分に悩む方々に向けて書かれています。全体は5つの章に分かれており、HSPの特徴、敏感さが生きづらさにつながる理由、その対処法、具体的な困りごとの解消法、そしてHSPの人々との良好な関係の築き方が紹介されています。

この本の良いところ
本書の見どころは、HSPの人々が抱える「敏感すぎる自分」を理解し、それを強みとして活かす方法を具体的に示している点です。たとえば、以下のポイントが心に残りました。

◎ 敏感さのポジティブな側面:HSPの人は、五感や直感が鋭く、異変をいち早く察知できるという強みがあります。
◎ セルフケアの重要性:自分を労るセルフケアの方法や心構えが丁寧に説明されています。
◎ 人間関係の築き方:HSPが他者との関係をうまく築くための実践的なアドバイスが豊富です。

感想
読んでいるうちに、自分の敏感さが決して欠点ではなく、大切な特性であることに気づかされました。特に「自分の中のいい子をやめる」という部分には共感しました。常に他人の期待に応えようとするのではなく、自分自身を大切にすることの重要性を教えてくれます。

他の本との比較
HSPと言えば、エレイン・アーロンの『HSP - Highly Sensitive Person』が有名ですが、より日本の文化や社会に即したアプローチが取られている点で独自性があります。特に日本特有の「ムラ社会的価値観」との対比など、HSPの人々が日本社会でどのように適応するかに焦点を当てています。

まとめ
「敏感すぎる自分を好きになれる本」を読むことで、敏感さが生きづらさではなく、豊かな人生を送るための大切な資質であることを理解できると思います。自分が嫌いだったり、許せなかったりしているなら、その縛りをゆるめてくれるかもしれません。いくら、「自分を愛しましょう。許しましょう。」とだけ言われても、それは簡単なことではありません。この『敏感すぎる自分を好きになれる本』は心の中の繊細な自分に優しく寄り添い、新しい視点を得るための一冊になってくれます。

 

「敏感すぎる自分」を好きにれる本 [ 長沼睦雄 ]

「敏感すぎる自分」を好きになれる本【電子書籍】[ 長沼睦雄 ]

摂食障害を克服したアダルトチルドレン

私は摂食障害を克服したアダルトチルドレンです。摂食障害は克服しましたが、未だアダルトチルドレンな要素はあり、読書などをして日々研鑽しています。

摂食障害だった時を振り返る時に、苦しかったのは、痩せることに対しての「とらわれ」、食べることに対しての「とらわれ」でした。「とらわれ」と言いますか、「執着」とも言えるでしょうか。今では摂食障害は克服していますが、まだ他の部分においては、「とらわれ」がある時に色々と問題が起きたり、うまくいかないことが発生してるのだと気づいてきています。つまりは、「とらわれ」がなくなればいいということになるのですが、「正しいことだ」という概念と絡み合っているので、そこがなかなか崩せないのです。

 

摂食障害になる人が体型や容姿に強くとらわれてしまうのは、その人の家庭環境と元々の気質の両方が影響しています。特に、親の機能不全や家庭の問題が大きな要因となることが多いです。

考えられる家庭影響を3つ、気質の影響を2つあげてみます。

 

家庭の影響

1. 親の期待やプレッシャー

 親が子どもに対して過度な期待をかけたり、厳しいプレッシャーを与えることがあります。特に体型や容姿に関する配慮に欠ける言葉や厳しい態度が、子どもの自己評価に大きく影響します。

2. 親の価値観

親が体型や容姿を重視する価値観を持っていると、その影響を受けた子どもも同じように考えるようになります。親がダイエットや美容に過剰にこだわる場合、子どももそれを真似しがちです。

3. 家庭内のストレス

家庭内の不安定さやストレスも摂食障害の原因となります。家庭が不和であったり、親が感情的に安定していなかったりすると、子どもはそのストレスを食行動で解消しようとすることがあります。

 

気質の影響

1. 感受性の高さ(強さ)

もともと感受性が高い(強い)子どもは、家庭や親からの影響を強く受けやすいです。細かいことに敏感で、他人の評価や期待に過敏に反応しやすいです。

2. 完璧主義

生まれつき完璧主義な性格の子どもは、親の期待に応えようとするプレッシャーをより強く感じます。これが摂食障害の一因となることがあります。

 

 摂食障害だった時の私は、痩せてない自分は、誰からも認められない自分であり、誰からも受け入れられない自分であると決まっていました。親から外見のことをいつも指摘されていたことは大きな原因でした。周りには、普通に接してくれる友達や私を尊重してくれる人付き合いがあったにも関わらず、結局は自分が自分を許さないでいました。

 自分を許せる方法は痩せる以外には絶対にないと信じていました。それでいて、食べることにとらわれ、食べるたびに自分を見張り、責めていました。

 自分と向き合っていく中で、色々なことに気づき、本当に痩せていないといけないのか?というその偏った信念に疑いが入り始めたことで、少しずつ「とらわれ」から解放され、私の摂食障害は落ち着いていきました。

 だから、機能不全家庭で育ったことで形成された行動や思考パターンは、少しずつかもしれないけど変えることできると思っています。過去の経験と向き合い毒抜きをし、自分自身を受け入れることで、より健康的な生き方を取り戻していきたいです。

あなたの心と体、そして魂を解放する一冊『呪詛抜きダイエット』

『呪詛抜きダイエット』は、ただのダイエット本ではありません。この本は、体重を減らすだけでなく、心の重荷を軽くする方法を提案しています。著者の田房永子(たぶさえいこ)さんは、過去の呪縛や自己否定の感情がいかに私たちの心と体に影響を与えるかを明らかにし、それを解放するための具体的なステップを示しています。なにより、漫画なのでとても読みやすく、深い話をサラサラと読ませてくれるところがすごいです。

 

著者の田房永子さんは、独自の視点と鋭い洞察力で注目を浴びる作家です。自身もアダルトチルドレンとしての経験を持ち、その体験をもとに執筆活動を行っています。『呪詛抜きダイエット』は、そんな彼女の真摯な思いが込められた作品であり、たくさんの気づきを与えてもらいました。

本書の中でも特に心に響くのは、「過去の呪縛からの解放」をテーマにしている点です。著者自身の体験談が綴られており、それが心に深く響きます。また、具体的なエクササイズやメンタルケアの方法も紹介されており、実践的なアプローチが満載です。自己否定から解放され、自分を大切にするためのメッセージが一貫して流れています。

 

読み進めるうちに、まるで田房永子さんが私のことを知ってくれていて書いてくれているのではないかと思うような瞬間が何度もありました。私自身、アダルトチルドレンとして生きづらさを感じてきた自分を受け入れ、認められた気持ちになりました。「私だけじゃないんだ」と思わせてくれます。特にアダルトチルドレンの1番の苦しい部分である「頭では自分を愛したいとは思う、だけど愛せてはいない」と葛藤する様子の描写が絶妙です。

リアルな体験談は、どんな高尚な理論や言葉より心に届きます。

 

読後には、新たな視点で自分を見つめ直すことができるようになります。自己否定の呪縛から解放されたい方や、心も体も軽やかに生きたいと願うアダルトチルドレンで悩む人には、ぜひ一度この本を手に取ってほしいです。『呪詛抜きダイエット』を読むことで、あなたも新しい視点やよりよく生きるためのヒントを得ることができます。

思っていること、うまく言えてる?

心に寄り添う一冊 古賀史健さんの『さみしい夜にはペンを持て』を読み終わりました!

 

以前に「今読んでいます」ということで少しだけ紹介しましたが読み終えた今、

読んで良かったー!

と思ったので紹介します。

 

この本は、まるで温かい毛布に包まれるような、そんな優しさに満ちた一冊です。心の奥深くにある「想い」に静かに語りかけ、書くことによってその「想い」と一緒に歩んでいくための道しるべとなってくれます。

 

さみしい夜を、クリエイティブな時間に変える

この本は、書くことをすすめています。書くことは、心の中のモヤモヤを整理し、自分自身と対話する素晴らしい方法です。さみしい時や心が揺れたり動いた時にペンを持つことで、その時間が自己表現や自己理解のためのクリエイティブな時間に変わるのです。

 

自分との対話を深める

書くことをすすめるにあたり、書きたい気持ちはあっても、どう書いたらいいか?なぜ学校の作文が苦手に感じて書けなかったのか?愚痴や悪口を書いてばかりになる時は、どうすればいいか?書くことが続かない時はどうすればいいのか?など、不安な心をひとつひとつ丁寧に拾ってくれます。どのアドバイスや提案も難しいものはひとつもなく、常に安心して自分と対話していけるように導いてくれます。

 

言葉の力で心を癒す

この本は、言葉の力を信じている全ての人に読んで欲しい一冊です。言葉は、心の傷を癒し、新しい気づきをもたらしてくれます。まるで友人がそばにいるかのような安心感を与えてくれます。どんなにさみしい時でも、この本を手に取ることで、心に温かい灯火がともることでしょう。

 

『さみしい夜にはペンを持て』は、思っていることを上手く言えない人たちや、生きづらさを抱える人たちに、優しさと勇気をくれる一冊です。優しい言葉が、あなたの心に寄り添い、癒してくれることでしょう。言葉にならないような気持ちの時であっても、この本と一緒になら自分自身と向き合えるかもしれません。

 

親からの不法投棄物

「ありのままの自分を無条件で受け入れよう」

 

とか聞くと

 

「だけど、私なんて…」

 

と自分のダメなところが浮かんでくる

 

だけど

 

ダメだと感じてるのは、本当に自分?

 

見分けなくちゃ。

 

感じてたのは、

 

親なのか

 

自分なのか

 

罪悪感や恥の感情は、親からの不法投棄物。